誕生してから400年以上経った現在でも根強い人気を誇る懐中時計。
“時間を知る”という点ではスマホや腕時計がこれだけ普及した現代においては実用性は低いですが、それでもなお愛され続ける懐中時計には不思議な魅力があります。
ファッションの一部としても渋くてカッコいいですし、ムーブメントや装飾の美しさを堪能できるのも大きな魅力。
世界中に多くのコレクターも存在するほどです。
中には金属アレルギーで腕時計を使えない方や仕事で懐中時計を使う方など、懐中時計を持つ必要のある方もいらっしゃるでしょう。
このページでは、そんな懐中時計の種類と選び方、おすすめの懐中時計を機械式とクォーツ式(電池式)に分けて紹介します。
懐中時計の購入を考えている方はぜひ参考にどうぞ。
今では懐中時計を販売しているお店もめっきり少なくなりましたが、Amazonや楽天市場なら豊富な種類から選べるのでおすすめですよ!
目次
懐中時計の種類
懐中時計の種類を決める大きな項目は以下のふたつです。
- ケース
- ムーブメント
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ケースの種類
ケースとは懐中時計の本体の部分のことを指します。ケースの種類は主に、
- オープンフェイス
- ハンターケース
- ハーフハンターケース
- スケルトン
の4種類があります。
オープンフェイス
オープンフェイスはケースにフタがない最もオーソドックスなタイプの懐中時計です。デザインはシンプルなものが多く使いやすいです。
フタの開閉が必要ないので時間を素早く確認できる実用面でのメリットがあります。
ただし、フタがない分どうしても風防(ガラス)にキズがつきやすくなります。
観賞用として置いておくなら気にしなくて大丈夫ですが、ポケットに入れて持ち歩く際はカギなどの硬いものが当たらないように注意が必要です。
キズがつきにくいサファイアガラスが使われているものを選ぶのも手ですね(価格は高くなりますが)。
ハンターケース
ハンターケースはケースにフタがついているタイプの懐中時計です。上流階級スポーツの狩猟において落馬などによって懐中時計を壊すことが多かったため、ガラスを守るフタをつけたことがこの名前の由来だと言われています。
ハンターケースはフタがついているのでガラスがキズつかないのが最大のメリット。
ボタンを押してフタを開ける仕草も渋くてカッコいいです。
オープンフェイスと比べて装飾が豪華なものが多いのも特徴ですね。
ただし、フタを開閉する必要があるのでオープンフェイスと比べて時間を確認するのに一手間かかります。
ハーフハンターケース
ハーフハンターケースはフタの中心部分がガラスになったタイプの懐中時計です。 フタを閉めたままでも時間を確認できて本体のガラスにキズもつかないので、オープンフェイスとハンターケースのいいとこ取りですね。かの有名なナポレオンが多忙のためフタを閉じたままでも時間が分かるハーフハンターケースの懐中時計を使用していたという逸話から、ナポレオンケースとも呼ばれています。
デザイン的にはハンターケースよりもシンプルなものが多いです。
スケルトン
スケルトンは文字盤やケースが透明になっている懐中時計です。中のムーブメント(機械)の細かな動きを堪能できるのが最大の魅力です。
ムーブメントに芸術品のような美しい装飾が施されているものもあります。
スケルトンは高価な懐中時計に多い仕様ですが、最近では安価でもスケルトンを採用するものも増えています。
ムーブメントの種類
ムーブメントとは懐中時計を動かす内部の機械部分のことです。ムーブメントの種類には、
- クォーツ式
- 機械式
の2種類があります。
クォーツ式
クォーツ式は簡単に言うと電池で動く時計のことです。腕時計と同じように、最近は懐中時計もクォーツ式が一般的です。
クォーツ式は機械式と比べて高精度で、電池切れ以外では基本的にメンテナンスフリーなので手間がかからないのがメリット。
価格も機械式と比べるとリーズナブルなものが多く買いやすいです。
実用性やコスパを考えるとクォーツ式に分がありますね。
機械式
機械式はゼンマイの力で動く時計のことです。機械式には手巻きと自動巻きという2種類がありますが、懐中時計は基本的に手巻きです。
手巻きの機械式はほぼ毎日ゼンマイを巻かないと止まってしまいますので手間がかかります。
ですが、そのゼンマイを巻くという手のかかる行為に逆に愛着がわくという方も多く根強い人気があります。
また、スケルトンケースの場合なら機械式ならではの美しいムーブメントの動きを見られるのも大きな魅力です。
クォーツ式と比べると価格が高くなりがちですが、その分機械式ならではの醍醐味も多いですよ。
懐中時計の選び方
懐中時計の種類がわかったところで、ここからは選び方についてです。
懐中時計の選び方の主なポイントは、
- ムーブメントはクォーツ式か機械式か
- ケースの種類はどうするか
- サイズはイメージ通りか
の3つです。
ムーブメントはクォーツ式か機械式か
ムーブメントのクォーツ式と機械式の違いは上で解説しました。
それぞれにメリット・デメリットがあるのでどっちが良いとは一概に言えませんが、時間の精度や手間のかからなさなど実用性をとるならクォーツ式がいいでしょう。
価格の安さを優先する場合もクォーツ式ですね。
逆に、実用性よりもムーブメントの動きを堪能するなど機械式ならではの魅力をとるなら機械式がおすすめです。
最近は機械式でもリーズナブルなものも多いのでそこまでお金もかかりませんし(もちろん高級なものの方がそれだけ作りも上質なものが多いですが)。
ケースの種類はどうするか
ケースの種類についても上で解説した通りです。
まず考えるべきはフタなしにするかフタつきにするかですね。
フタなしなら素早く時間を確認できるメリットがありますが、ガラスがキズつきやすいデメリットがあります。
一方のフタなしはその逆で、ガラスを守れる分フタを開閉する手間がかかります。
どちらにするかは好みなので、ご自身で決めてくださいね!
サイズはイメージ通りか
腕時計の文字盤にいろいろなサイズがあるように、懐中時計もものによってサイズが違います。
懐中時計には「0」「6」「12」「16」「18」などのサイズがあり、数字が大きくなるほど大型です。
一般的には12サイズ(45~50mm程度)や16サイズ(48~52mm程度)が人気があります。
小ぶりなものがお好きであれば、6サイズ(40~45mm程度)や0サイズ(30~35mm程度)が良いでしょう。
サイズについても好みなので、ご自身のイメージに合うサイズを選んでくださいね。
【クォーツ式(電池)】おすすめの懐中時計まとめ
セイコー ポケットウォッチ SAPP001
言わずと知れた日本が世界に誇る時計メーカー「SEIKO(セイコー)」の懐中時計。
シンプル・イズ・ベストなデザインで年齢性別問わず使いやすいです。 日本製で作りの良さも◎!信頼のセイコーブランドなのでおすすめですよ。
型番:SAPP001
種類:オープンフェイス
ムーブメント:クォーツ式(電池)
サイズ:38mm
厚さ:8mm
重さ:約42g
ケース素材:真鍮
ガラス:ハードレックスガラス
防水:日常生活防水
リトルマジック 懐中時計 LM0942
Amazonで大人気の「Little Magic(リトルマジック)」の懐中時計。3,000円ちょっとと非常にリーズナブルでありながら品質も良いとレビューでも好評です。
懐中時計本体に加え、革ひも、ネックレスチェーン、ベルトチェーン、収納ポーチ、ギフトBOX、簡易取扱い説明書など付属品が充実しているのも◎!
用途に合せてチェーンを替えられるので使い勝手も良いです。
懐中時計を買うのが初めての方にもおすすめです!
型番:LM0942
種類:ハンターケース
ムーブメント:クォーツ式(電池)
サイズ:47mm
厚さ:掲載なし
重さ:約50g
ケース素材:掲載なし
ガラス:掲載なし
防水:掲載なし
レグノ ソーラーテック電波ポケットウォッチ KL7-914-11
日本を代表する時計メーカー「CITIZEN(シチズン)」のセカンドブランド「REGUNO(レグノ)」の懐中時計。
こちらは懐中時計としてはほぼ唯一のソーラー電波時計なのがウリ!
太陽光や部屋のライトで自動的に充電されるので電池交換の必要がなく、しかも電波時計なので時刻も自動で調整されます。
懐中時計には珍しく日付表示があるのも便利。
実用性の高さはトップクラスの一本です!型番:KL7-914-11
種類:オープンフェイス
ムーブメント:クォーツ式(電池)
サイズ:41mm
厚さ:10.4mm
重さ:約65g
ケース素材:ステンレス
ガラス:球面クリスタルガラス
防水:日常生活防水
【機械式(手巻き)】おすすめの懐中時計まとめ
オリエント クラシック 懐中時計 WV0031DD
機械式ウォッチに定評のある日本の老舗「ORIENT(オリエント)」の懐中時計。
シンプルながら全面型打ちが施された文字盤やクラシカルなローマ数字のインデックスなど細部にこだわりが光ります。
裏蓋はスケルトン仕様になっていてムーブメントを見られるのも◎!
残りの動作時間を確認できるパワーリザーブの目盛表示付きなのもありがたいです。
3万円前後と機械式としてはそこまで高くなく、かつ質感や性能も十分なのでおすすめ度は高いです!
型番:WV0031DD
種類:オープンフェイス
ムーブメント:機械式(手巻き)
サイズ:40mm
厚さ:11.4mm
重さ:約79g
ケース素材:ステンレス
ガラス:サファイアガラス
防水:3気圧防水(日常生活防水)